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日本では、トルコは数千年の歴史をもつ伝統的なアートでよく知られています。トルコを訪れる人はイスタンブールの観光地などで、細密画(ミニア チュール)やタイル、アクセサリーそれに陶器などを自然に目にします。しかし、もしイスタンブール・ファインアート美術館やイスタンブール・モダン、また新市街にあるアートギャラリーなどを訪れなければ、現代的なトルコのアートについてはわからないでしょう。実はそのエリアのアートギャラリーは、60年代からトルコの画家たちの作品のコレクションや売買において重要な役割を果たしてきたのです。

イスタンブールでは国際的なアートイベントが行われています。中でも代表的なものは、1987年以来開催されているインターナショナル・イスタンブール・ビエンナーレです。それはビジュアルアートの分野において、多様な文化を持ったアーティストと鑑賞する人がイスタンブールで出会える場所を作り出すことを目指しています。また、ベニス、サンパウロ、シドニーと並んで最も権威のあるビエンナーレで、アーティストと鑑賞する人が作品を通して対話できるスタイルになっています。そしてそれは、国際的なアートマーケットにおけるトルコのポテンシャルを人に認識させているのです。

近年、経済危機がコレクターの購買力にインパクトを与えたため、その焦点はトルコのアートも含むエマージング・マーケットにシフトしています。2009年3月には、ロンドンのサザビーズでトルコ現代アートの初のオークションが開催され、50点もの作品が総額200万ドル以上で落札されました。

背景
トルコの長い歴史のなかで、西洋美術が紹介されたのはつい最近のことです。ノーベル賞受賞作家オルハン・パムクの読者は思い出すかもしれませんが、 彼の小説『わたしの名は「紅」』のメインテーマ は、細密画(ミニアチュール)の芸術家とヨーロッ パ風絵画のリベラル派のせめぎあいです。最も有名なオスマン宮廷画家レブニと細密画家たちは、その作品で西洋のコンセプトを紹介しました。オスマントルコ帝国では近代化が定着したため、ヨーロッパとの文化的交流はさかんになりました。共和国時代の初期、ファインアートの教育を受けるためにヨーロッパに送られたトルコの学生たちは、20年代後半にキュビズムと印象派のスタイルを持ち帰りました。アーティストが増えるにつれ、そのスタイルと 目的も多様化していきました。彼らは様々なスタイルのグループを形作りました。例えば、「グループ D」は西洋に近くありつつも、トルコ独自の絵画をベースにしたアートを確立させようとし、また、40 年代後半の「グループNew」は社会的な問題にフォーカスをあて、50年代の「グループ10s」は民族的なテーマを取り上げ始めました。50年代後半から60年代には、西洋のアートの抽象画スタイルがトルコのアーティストにも影響を与えたのです。

現在、トルコの絵画のスタイルを定義することは困難と言えます。それは、それぞれのアーティストが 様々なテーマ、例えば、政治的な表現、自由、環境、人権、都市化、自然などに、彼ら独自の教育と本質を反映させているからです。逆に言えば、スタ イルやテーマに特定のフォーカスをあてないことが、トルコのアートを「ボーダレス」にしていると言えるのです。

私たちはトルコのアーティスト、インスピレーショ ン、そして多様な表現スタイルを、日本のお客様にぜひ紹介したいと思っています。お知りになりたいことがありましたら、遠慮なくお問い合わせくだい。



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